観たぞ!『シャークネード1〜5』

今日ご紹介は、ありえない設定とハイテンションで送る、愛すべきB級映画の傑作です。


鑑賞日:7月8日〜7月11日
◇一言感想:奇想天外アサイラム。みんな大好き鮫台風。強引な力押しのシリーズで猛暑も吹き飛ばせ!
◇星4つ:☆☆☆☆ (鮫さんポイント1点加算)

  • 暑いですね。猛暑です。夏といえば、やっぱりアレですね。海?いやいや。夏はやっぱり鮫です。誰がなんと言おうと鮫映画なのです。笑 そして、鮫といえば鮫台風!シャークネードです。だってそこには鮫と台風があるから鮫単独よりも強いでしょ。と、こんな強引な前振りがまかり通るアサイラムの作品。今日はみんなが大好き、鮫台風シリーズの一挙レビューです。ヒャッハー。
  • シャークネード=鮫台風。もちろん造語です。タイトルのサメ(シャーク)+トルネード(竜巻)の合成語の通り、サメを内包してやってきた竜巻と人間との死闘を描く、本シリーズ。そもそも鮫が台風に巻き上げられるだけでも、魚だけにギョギョギョなのに(うまいね!座布団やったげて)巻き上げられたおびただしい数の鮫が、飛びながらあらゆる物や人を喰らい尽くすのだから大変です。

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  • 制作は安定のアサイラム。『トランス・モーファー』とか『ゾンビ・アルカトラズ』とか『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』など何だか訳のわからない模倣作品、スプラッターもの、ド低予算SF作品を多く手がけ、B級路線上等!の映画会社です。同社の映画はいろんな意味で頭をクラクラさせてくれます。多分、脳内麻薬エンドルフィンが過剰に分泌されるんでしょう。ひどい時には寝込むでしょう 笑 でも不思議とジャケ借りしたくなるタイトルなんだなあ。


鮫台風。この映画シリーズを要約するとこんな感じです。
◾︎だいたいの登場人物
*フィン (イアン・ジーリング)
/元サーファー。強い。チェーンソー使い

*エイプリル(タラ・リード)
/フィンの妻。つおい。後に全身機械化

*ノヴァ(キャシー・スケルボ)/元酒場のウェイトレス。つおい。鮫が嫌い。
&フィンの家族たち/みんながんばる。

◾︎だいたいのあらすじ
鮫台風起きる→ワー!キャー!→街壊れる→鮫台風をやっつけるんだ→ワー!ブイーン、バリバリ、どかーん→やったぞ。良かったね。
鮫台風に負けるな!頑張れ強いぞ!僕らのフィン。作画:310

  • えー大概が以上のようなシリーズです。紛れもなく、脳が沸騰します。実際がこのような感じですが、これでは映画レビューと言えないので各作品で、目ん玉が出そうになった私の突っ込みポイントを挙げてみます。

第1作 『シャークネード』
まず初見で、常識は破壊されます。
舞台はロサンゼルス。
※観覧車 転がる
※スクールバスを襲うサメ
※さっき呑まれた奴も生還

第2作 『シャークネード カテゴリー2 』
だんだんと調子に乗り出します。
舞台はニューヨーク。
※旅客飛行機 に鮫が突っ込んでくる
※自由の女神 転がる
※降雨量 →降鮫量 積雪量→積鮫量
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第3作
『シャークネードドエクストリームミッション』
予算とともにスケール拡大、図にのったから宇宙まで行ってみよう。

舞台はワシントン。
※ユニバーサル地球儀 転がる
※極秘開発シャトルで宇宙へ
宇宙でもやっぱり鮫
※父ちゃんは、デビッドハッセルホフ
※大気圏で丸焼き
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第4作 
『シャークネード4(フォース) サメ覚醒』
だんだんネタがなくなってきたから
台風にいろいろ混ぜてみた。

舞台はラスベガス。
※牛を呑んだらカウネード、だから
原発呑んだらニュークリアネード
※鮫のマトリョーシカ
※鮫AEDになる

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第5作『シャークネード ワールド・タイフーン』
古代エネルギーどうのとか不思議な事をいいだした。
舞台は世界各国に。

※犬ぞり 笑
※シドニーのオペラハウスは武装兵器 笑笑
※シャークジラとポケモンGO
息子はドルフラングレン
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ちょ、ちょっと待て。ちょっと待てえい。細かいところは数え切れないほどありますが、ざっとこれだけでもトンデモ映画だという事がお分かりでしょうか。

  • ところで、冷静に化学的分析。サインエンスチャンネル「SciShow」では、この映画の実現可能性を検証しています。以下抜粋 1915年、トルネードが野生生物の保護区を通過した。同じ日に、トルネードが発生した場所から25マイル離れた所で、死んだアヒルの群れが空から降って来た。実際に、技術的にはトルネードがサメを拾い上げるのは可能なんだ。サメが意図的にトルネードに飛び込んだ場合は。まあ、竜巻はいろいろな物を巻き上げたりするけれど、いくつか条件が揃って鮫を巻き上げても、少ししか移動できないし落ちてきても噛まれる訳はなく、鮫にぶつかって死ぬ。っちゅー事です。あったりめえだろう 笑
  • みんなが大真面目にバカな事をやる愛すべきディザスター映画の本作。私はもともと『ジョーズ』、『ディープ・ブルー』、『オープン・ウォーター』等の鮫映画が好きだったのですが本作を観て鮫台風の魅力に参りました。※余談ですが最近の鮫ベストは『ロスト・バケーション』の火炎鮫だと思っております。
  • いや、最初はおバカな映画だなあと、余裕で観てたんです。ところが2作目のチェーンソー唐竹割りで身を乗り出し、3作目の宇宙のくだりでは、すっかり虜になり気がつけばしばらくシャークネードの歌を口ずさんでおりました。まず、無茶苦茶な話なんですが展開が早くて観やすいのと主人公フィンたち家族の活躍が爽快ですね。この展開の速さは大事で、普通の映画だと退屈ななシーンも3分もやれないので、まさに全編が荒波のようなスピード感がある訳です。私が思ったのは、大好きな山田風太郎 先生の忍法帖シリーズの感覚に近いなあと。いや鮫と忍者はまったく別ですが、荒唐無稽さといいスピード感といい、何より何だかわからないけれど、凄い物を見たから次回作も楽しみだ!という感覚が共通しているなあと。


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  • と、いう訳で日本でもカルト的人気の本作。なんでも完結編の6作目は今年8月に米SyFiチャンネルで放送予定との事。楽しみですね。さぁ皆さんも、猛暑を吹き飛ばす本シリーズを楽しみましょう!


シャークネドー♪シャークネドー♪




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