観たぞ!『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

(ネタバレなしレビュー)
今日ご紹介は、全世界待望。ミッション:インポッシブル最新作です。


鑑賞日:8月4日
◇一言感想:みんなが待ってたイーサン・ハント。今回も度肝を抜く超アクションで送るトム・クルーズ主演の大人気スパイ映画シリーズ。但し、吹き替えでは観るな!!
◇星4つ:☆☆☆☆(いい映画に出会えたなぁ) 

  • 今日ご紹介は、まちに待ってた映画の一本。あのイーサンハントが帰ってきました。CIAの組織・IMF(IMPOSSIBLE MISSION FORCE)に所属するエージェントであり、私も大好きなスパイヒーローです。イーサンハントは、その卓越した戦闘能力や超人的な身体能力、そして得意の変装術で数多くの不可能とも言えるミッションを成功させてきました。そんな彼と信頼する仲間たちが、またもや困難な作戦に挑みます。暑い夏に彼らの大活躍が観れる新作が本作『ミッションインポッシブル/フォールアウト』です!

  • (あらすじ)盗まれた3つのプルトニウムを回収するミッションについていたイーサン・ハントと仲間たち。しかし回収目前で何者かによりプルトニウムを奪われてしまう。事件の裏には、悪の秘密組織「シンジケート」の残党が結成した「アポストル」が関与しており、手がかりはジョン・ラークという名の男だった。ラークが接触するという謎めいた女、ホワイト・ウィドウに近づく作戦を立てるイーサンとIMFだったが、イーサンの動きに不信感を抱くCIAが、監視役として敏腕エージェントのウォーカーを送り込んでくる。
  • いやあ、いいですよね。やっぱり。オープニングシークエンスからの導火線でテンションはMAX最高です。本シリーズは、テレビドラマ『スパイ大作戦』シリーズのリメイク作品として、世界中を舞台にイーサン・ハント(トム・クルーズ)が、その道のスペシャリストを集めて、不可能と思われるミッションを次々にクリアし、事件の真相に近づいていく人気シリーズです。1996年の一作目から20年以上経ちますが、現在でもその人気は衰えを知りません。トムクルーズが製作にも携わるプロデュース作品で彼のライフワーク的シリーズでもありますね。ちなみに私のシリーズベストは、JJ・エイブラムズが監督した3作目『MI3』とブライアン・デパルマの職人芸で魅せる初作『ミッションインポッシブル』です。
よだれが出るほど好きなシリーズなのです。作画:310

わたくしヨダレが出るほど好きなシリーズなのです。

  • さてさて。本作に話を戻すと、トムさん骨折でニュースにもなった、ビルからビルの大ジャンプ、ヘリコプターでの超絶アクションなど映画としての見所は満載。これだけのアクションをトムさんは、ほとんどスタントなしでこなすと言うのだから超人ですね。年齢を重ねながらも、役にかける意気込みが凄いです。素敵な役者魂を感じます。あと、やっぱりイーサンハントは走りが似合います。走るフォルムも綺麗で、その姿に合わせて、おなじみのテーマ曲がかかると、そりゃもうテンションが上がり、パブロフの犬くらい私は刺激されるのでした。ああヨダレが。 わふわふわふ。

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  • また、物語も奪われたプルトニウムと核テロの脅威を追いIMFメンバーが奮闘するという物語で、しっかりと、破綻なく進みます。『MI2』のようにアクション優先で物語が薄くなるのが気になる事はないです。もちろんジョン・ウー監督ではないので無駄にスローモーションだったり鳩が飛んだりしません。ばっさばっさ 笑)ただ前作、『ミッションインポッシブル/ローグネーション』とはストーリーが繋がっており、共通の人物が出て来ますので、前作は予習して観た方が良いです。
  • そして、おなじみのIMFチームメンバーたちも大活躍。ネタバレはしませんが、彼らの知恵と機転、チームワークによる緻密な行動が終盤のクライマックスに向け一気に収束していく感じは、とても見応えがあります。途中の変装術のくだりも、お約束ですが楽しめたシーンでした。やはりベンジー役のサイモン・ペグやルーサー役のヴィングレイムスの顔を見ると安心します。ちなみにサイモン・ペグは『ショーン・オブ・ザ・デッド』収録後ハリウッドでの展望を聞かれた際、冗談でミッションインポッシブルシリーズに出たいと言ったら決まったそうです。凄い幸運。
  • また、回を重ねるごとに、スーパーエージェントであるイーサンの魅力に迫るのが本シリーズですが、本作では特にイーサンハントの内面、その善性が描かれています。任務のプロでありながら、世界中の人を救う為に闘うイーサンハントという人間。途中、婦人警官のシーンは彼の善性を描く、象徴的シーンとして印象に残りました。
  • と。とても見応えある本作だったのですが、悪役の魅力としては少し物足りません。今作の悪役は、例えば嫌らしい悪役で、イーサンを追い込む『MI3』のフィリップシーモアホフマン演ずるデビアンにはかないませんし、(床屋の前の道路で轢かれておだぶつですがね!)また、初作『ミッションインポッシブルのジャンレノ演ずるフランツの狂気に満ちた目でヘリで襲いかかるくだりよりインパクトが足りません。(ガムで吹っ飛ばされますがね!)やはりこの手のスパイアクションには、魅力ある悪役は大事です。最近のJames bond 007シリーズでも言えることですが、リアルで複雑化する国際情勢の中では、エージェント達の敵役も現実的になるのでしょうか。

  • そしてそしてなんと言っても本作最大のダメージはダイゴ。DAIGO! 私は、時間の関係で吹き替えて観たのですがヘンリー カヴィル演じるウォーカーの声が!声がああ。舌足らずで抑揚なく役者の声に全然、あいません。テロについて大事な話が耳に入らず、ヤバイレベルです。あの悪名高いウォンデッドの吹き替えの二の舞です。素晴らしい大作すら、吹き飛ばす日本の芸能事務所と配給会社の愚策。映画好きとしては本当に立腹します。ガム爆弾投げてやるから、担当者は床屋の前で爆発しちまえよ!
これさえなければなあ。。残念。
というような本作ですが、何はともあれ理屈抜きで楽しめた良作です。皆さまも暑い夏、劇場でイーサンと仲間たちのミッションを楽しみましょう!

ただし、絶対に字幕で。

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