観たぞ!『ラストスタンド』

今日ご紹介はアーノルド・シュワルッツネッガー復帰作にして、気分爽快な鉄板アクション映画です。

◇鑑賞日:9月1日
◇一言感想:これぞカウボーイ!受け継がれる正義の魂。こじんまりしたアクション映画よ、シュワちゃんに見習え。

◇星4つ:☆☆☆☆ (良い映画に出会えたなぁ)
  • シュワちゃんことアーノルド・シュワルッツネッガーが好きです。「ターミネーター」のT-800、「コマンドー」の元特殊部隊ジョン・メイトリックス、「プレデター」の隊長アラン・"ダッチ"・シェイファー少佐、「ラストアクションヒーロー」のジャック・スレイター。かつて80年〜90年代の映画には彼が演じる魅力的なキャラクターが溢れていました。無骨な雰囲気に、笑顔爽やかな愛嬌、そして肉体派の強さ。間違いなく彼のアクション映画はスタローンやブルース・ウィリス、メル・ギブソンらの映画と並び、私を構成する成分となりました。
  • そんなシュワちゃんが、見応えあるアクションを全力で見せてくれる作品、それが本作『ラスト・スタンド』。80年代熱血アクション大好きおじさんとしては見逃せない一本です。
  • (あらすじ)ロサンゼルス市警の敏腕刑事として活躍していたオーウェンズ。彼は第一線を退き、メキシコとの国境に近い田舎町で保安官を務めていた。ある日、逃走した警官殺しの凶悪犯の麻薬王が町に向かっているとの知らせが入る。そして、町に拡がり始める麻薬組織の影。警察やFBIもあてにならない状況の中オーウェンズは、戦闘経験のない部下や町の仲間、銃器オタクらとの即席チームで麻薬王を迎え撃つ。

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  • 結論から言うと非常に良く出来たアクション映画の掘り出し物でした。2003年にカリフォルニア州知事に就任して以来、映画「エクスペンダブルズ」などでゲスト出演を果たすものの、主役は務めず、俳優としての一線を退いていたシュワルツェネッガー。2011年に州知事の任期を退任し、満を持して主演作に選んだが本作。まさにシュワちゃん完全復活のアクション映画です。
  • 監督は「悪魔を見た」等のキム・ジウン。ハリウッド初参加らしいですが、構成の旨さや、西部劇につながる男くささを感じる撮り方が非常に良かったです。また、脇役も絶妙な配役。悪役の麻薬王には、雰囲気あるロドリゴ・サントロ。そしてみんな大好きフォレスト・ウィテカー。彼は麻薬王逮捕作戦の指揮を執るFBI捜査官を演じます。いいですよね。タレ目の困り顔。前にも書きましたが小学校の時の同級生を思い出します。いましたよね。こういう子 w
  • 他にも保安官事務所や町の仲間、麻薬組織の副官に至るまで、脇役の掘り下げがなされ、別パートでそれぞれの動きを見せるので、物語が丁寧に語られます。それでいてアクションシーンとのメリハリが効いているので飽きさせない映画です。
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  • 大掛かりな作戦でFBIを煙に巻く、麻薬王とその組織。追撃するFBIと田舎町を守る熱血保安官。いやあ、たまらない設定です。男の子大好き木曜洋画設定というか。何故木曜かというと男臭さは一番木曜だからですね。
私的には
◇月曜ロードショー→
荻 昌弘さん。大人な感じ。 ムーディーなサスペンスとかお届けします。
◇水曜ロードショー→
水野晴郎さん。アクション寄り。 警察最高、市警コスプレも厭わない。
◇木曜洋画劇場→
木村 奈保子さん。B級作品、漢祭り。ガトリングガン上等。
◇金曜ロードショー→
ジブリと邦画。とりあえずトトロだしとけ。
◇土曜ゴールデン洋画劇場→
ハリウッド!ビバハリウッド!はりうっど。
◇日曜洋画劇場→
淀川長治氏さんの名画三昧。ヒューマニズム溢れますがたまにやる恐怖映画はコワイですねー。て感じなのです。
すみません。脱線しますた。ドカーンバリバリ!
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  • 悪役の麻薬王とその一味も、ケレン味ある感じで良かったです。凄腕の運転技術と武術の心得を持ちあわせ、キザで冷酷な麻薬王。頭もキレるが、殺し屋としての腕も持つ副官。やっぱり悪役に癖があると最高です。この人たち、ボスを逃がすのにタイガー田中のようなマグネットヘリは用意するし、おまわりさんにロケットランチャー撃つし、まさに悪業三昧ヒャッハーな組織です。
  • そして。そんな悪役達に立ちはだかる我らがシュワちゃんことレイ・オーウェンズ保安官。自分たちの町には関係ないので、麻薬王を見逃そうとする仲間。

「いいじゃないか、ほんの30分かそこら後ろを向いてりゃ」と弱気になる発言に

「そうはいかない。何の為の保安官バッジだ」
と、麻薬組織に立ち向かいます。

  • 敵の副官と相対しても。圧倒的な戦力の集団に少人数の仲間と挑み、思わぬ抵抗で敵を苛立たせます。

敵 「何ものだ!」
レイ 「保安官だ!!!」
と、啖呵を決めるシュワちゃん。
くーっ!仕事終わりのビールのように痺れる、現代の西部劇です。

  • クライマックス、メキシコにつながる橋に立ち塞がるシュワちゃん。彼こそが、最後の砦。題名のラストスタンドなのです。町に攻めて来た敵には旧式とはいえガトリングガンで応戦。麻薬王には橋の上でバックドロップをかまします。

バックドロップです。

大事なの所なので何度もいいます。
60歳を超えてバックドロップです。漢です。
プロレス格闘技 蒔絵シール 「バックドロップ 金」
  • 60超えてガトリングガンにバックドロップ、さすがにそんな保安官に勝てる気がしませんよね。だから、麻薬王ももんのすごいジタバタします。笑
  • と、シュワちゃん復帰作として、久しぶりに血をたぎらせてくれる本作。まだ未見のアクション映画好きは、ぜひぜひご覧ください。タイトルからは推し測れない熱量と満足度があるはずです。

まだまだシュワちゃんが活躍する時代でありますように。

「次はレッカー移動だからな、このマヌケ野郎!」

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