観たぞ!『ブラック・ミラー バンダースナッチ』
今日ご紹介は、映画の枠を超えた挑戦作です。
・気になって調べてみたら私は未見なのですが『デトロイト』 でも強烈な警官を演じて話題になったようです。この人、 次のトム・ハーディとして注目され、 早くもアカデミー賞助演男優賞ノミネートが噂されているそうです ね。そりゃそうだ。この人のイヤミな雰囲気は、 まるで特殊部隊に所属するプロのスネ夫のようですもん。 プロスネ夫。要チェックの役者さんです。
◇鑑賞日:2019年1月3日
◇一言感想:映画の概念を打破する、Netflixの挑戦。観る、選ぶ、物語が変わる。この体験を見逃すな。
◇星4つ:☆☆☆☆(良い映画に出会えたなぁ)
・運命の分岐。あの日、あの時、そこで選択をする事。私たちの人生は選択した瞬間、大きく変化し、様々なドラマを紡ぎ出します。名匠ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の映画「ミスターノーバディ」をはじめ、運命の分岐を扱った映画も多いですね。今日ご紹介の1本『ブラックミラーバンダースナッチ』もそんな分岐を扱った映画作品。画期的な双方向コンテンツとして、なんと! 鑑賞している私たちが映画のストーリーを選択して作り上げる作品なのです。
本作はNetflixオリジナル作品としてNetflixで2018年12月28日に配信されました。
・2018年のエミー賞を受賞したドラマ『ブラック・ミラー」は身近にあるテクノロジーが進化した社会で何が起こりうるかを、描き出している世界観のシリーズ。 本作長編「ブラックミラー:バンダースナッチ」は、視聴者の選択で物語が分岐していくインタラクティヴストーリー。 要所要所で出される、選択肢を視聴者がリモコンで選ぶ事で、先のストーリーや結末が変化するのです!
(あらすじ)
1984年、ビデオゲームの開発チャンスを得た若いプログラマー。ファンタジー小説に基づくゲーム開発に取り組む中、現実とパラレルリアリティが混同し始める。
・いやあ。年明け早々に凄い映画体験。おらが村のカールおじさんも、たまげる体験でした。 って言ってたら無性にカールのチーズ味が食べたくなりました。 カムバック!カール
すみまそん。脱線しました。
・これは、実際に体感するとわかるのですが、1980年代を舞台に、その時代の生活感やカルチャーを色濃く出しながら、 見事に主人公と自分が同期する感覚。朝からシリアルの味を選ぶのも自分だし、ゲーム開発に関する重要な分岐も、リモコンを握る私たち自身が決められます。
・子どもの頃、アドベンチャーゲームブックという書籍にはまった事がありました。数十から数百個のパラグラフ(段落)に分けられた、選択肢によってストーリーの展開と結末が変わる本です。私はルパン三世のゲームブックとか、ぼろぼろになるまでやったなあ。笑 ) まさに、本作は観るアドベンチャーゲーム。 PS等のグラフィックノベルでは、名作も多いジャンルですが、 オンデマンド配信でこの作品を作ったとは、 凄いなNetflix。
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ブラック・ミラー バンダースナッチ 画像出展:Netfrix |
・本作の分岐、ハッピーエンド、バッドエンド含め相当数があります。
私は現在まだその分岐フローを検証中です。だれか分岐チャート教えてください!
・さて、出演者でいきますと、印象に残る役者さんが1人いました。ウィル・ポールター。 作品の中で、重要なキーパーソンである、 売れっ子プログラマーを演じているのですが、 もう存在感というか癖があるというか、強烈でした。
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ブラック・ミラー バンダースナッチ 画像出展:Netfrix |
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特殊部隊員プロスネ夫:作画310 |
・また、本作はストーリーラインも秀逸。『ブラックミラー』シリーズが テクノロジーによるデストピアも描くSFなので、 本作もただのゲーム開発物語では終わりません。 ネタバレは控えますので、皆様が体感して欲しいのですが、 そのパラレルリアリティの感覚は、 観ているテレビ画面のこちらまで侵食してきます。この瞬間は、 驚きとともに本当に快感です。
・という事で、新年早々、新しい映像体験をさせてくれた本作。ぜひ皆様も、未来を自分の手でつかみとる感覚を楽しんで下さい。ただし、その選択の先にある世界がユートピアであるとは限りません。
ところで、プロスネ夫って何だろ
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