観たぞ!『ブラック・ミラー バンダースナッチ』

今日ご紹介は、映画の枠を超えた挑戦作です。

鑑賞日:2019年1月3日

一言感想:映画の概念を打破する、Netflixの挑戦。観る、選ぶ、物語が変わる。この体験を見逃すな。
星4つ:(良い映画に出会えたなぁ)

・運命の分岐。あの日、あの時、そこで選択をする事。私たちの人生は選択した瞬間、大きく変化し、様々なドラマを紡ぎ出します。名匠ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の映画「ミスターノーバディ」をはじめ、運命の分岐を扱った映画も多いですね。今日ご紹介の1本『ブラックミラーバンダースナッチ』もそんな分岐を扱った映画作品。画期的な双方向コンテンツとして、なんと!鑑賞している私たちが映画のストーリーを選択して作り上げる作品なのです。

本作はNetflixオリジナル作品としてNetflixで2018年12月28日に配信されました。

・2018年のエミー賞を受賞したドラマ『ブラック・ミラー」は身近にあるテクノロジーが進化した社会で何が起こりうるかを、描き出している世界観のシリーズ。本作長編「ブラックミラー:バンダースナッチ」は、視聴者の選択で物語が分岐していくインタラクティヴストーリー。要所要所で出される、選択肢を視聴者がリモコンで選ぶ事で、先のストーリーや結末が変化するのです!

(あらすじ)
1984年、ビデオゲームの開発チャンスを得た若いプログラマー。ファンタジー小説に基づくゲーム開発に取り組む中、現実とパラレルリアリティが混同し始める。

・いやあ。年明け早々に凄い映画体験。おらが村のカールおじさんも、たまげる体験でした。って言ってたら無性にカールのチーズ味が食べたくなりました。カムバック!カール
すみまそん。脱線しました。

・これは、実際に体感するとわかるのですが、1980年代を舞台に、その時代の生活感やカルチャーを色濃く出しながら、見事に主人公と自分が同期する感覚。朝からシリアルの味を選ぶのも自分だし、ゲーム開発に関する重要な分岐も、リモコンを握る私たち自身が決められます。

・子どもの頃、アドベンチャーゲームブックという書籍にはまった事がありました。数十から数百個のパラグラフ(段落)に分けられた、選択肢によってストーリーの展開と結末が変わる本です。私はルパン三世のゲームブックとか、ぼろぼろになるまでやったなあ。笑 )まさに、本作は観るアドベンチャーゲーム。PS等のグラフィックノベルでは、名作も多いジャンルですが、オンデマンド配信でこの作品を作ったとは、凄いなNetflix。

ブラック・ミラー バンダースナッチ 画像出展:Netfrix



・本作の分岐、ハッピーエンド、バッドエンド含め相当数があります。
私は現在まだその分岐フローを検証中です。だれか分岐チャート教えてください!

・さて、出演者でいきますと、印象に残る役者さんが1人いました。ウィル・ポールター。作品の中で、重要なキーパーソンである、売れっ子プログラマーを演じているのですが、もう存在感というか癖があるというか、強烈でした


ブラック・ミラー バンダースナッチ 画像出展:Netfrix
・気になって調べてみたら私は未見なのですが『デトロイト』でも強烈な警官を演じて話題になったようです。この人、次のトム・ハーディとして注目され、早くもアカデミー賞助演男優賞ノミネートが噂されているそうですね。そりゃそうだ。この人のイヤミな雰囲気は、まるで特殊部隊に所属するプロのスネ夫のようですもん。プロスネ夫。要チェックの役者さんです。

特殊部隊員プロスネ夫:作画310

・また、本作はストーリーラインも秀逸。『ブラックミラー』シリーズがテクノロジーによるデストピアも描くSFなので、本作もただのゲーム開発物語では終わりません。ネタバレは控えますので、皆様が体感して欲しいのですが、そのパラレルリアリティの感覚は、観ているテレビ画面のこちらまで侵食してきます。この瞬間は、驚きとともに本当に快感です。

・という事で、新年早々、新しい映像体験をさせてくれた本作。ぜひ皆様も、未来を自分の手でつかみとる感覚を楽しんで下さい。ただし、その選択の先にある世界がユートピアであるとは限りません。

ところで、プロスネ夫って何だろ

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