また観たぞ!『リターナー』

本日、ご紹介は邦画SFの傑作作品です

鑑賞日:2019年7月5日

◇一言感想:日本映画もここまで出来る。邦画SFアクションの傑作。その出来栄えに改めて、拍手を。
◇星4つ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(樹木希林さんポイントで1点加算)
  • 今日ご紹介はリターナー。2002年度の邦画SF作品です。先日、ツイッター上で山崎貴監督について呟いていて、また観たくなっちゃいました。この作品、本日時点でAmazonやNetflixなどのVODサービスにはなくて、DVDを買ってしまいました。
数年ぶりに観なおしましたが、まあ面白い。良くできた映画でございました。


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  •   (あらすじ)依頼者からの情報をもとに闇の取引現場に潜入し、ブラックマネーを奪還、そして寸分無く依頼者にその金を送り戻す“リターナー”ミヤモトは少年時代に親友を殺した日本人の犯人を捜している。やがて親友を殺した男・溝口を見つけ出したものの、激しい銃撃戦の末、溝口を取り逃がしてしまう。だが、その現場に居合わせた謎の少女ミリから地球の存亡にかかわる“重大なモノ”の奪還を依頼される。信じ難いそのミッションに与えられた時間は僅か2日間。ミヤモトは請け負うことになるが、その先には溝口が待ち構えていた。
  • 未来からきた少女と、絶望しか知らない奪還屋(リターナー)の男がコンビを組んで、地球の危機と対峙するSFアクション大作。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『STAND BY ME ドラえもん』等を製作、邦画界におけるVFXの第一人者の山崎貴監督。持ち前のデジタル技術の巧さを駆使して、ダイナミックな未来絵図の数々を具現化していました。ダグラの擬態飛行機なんて、今見ても面白いアイデアです。
  • 主演は主人公ミヤモト を金城武。未来から来た少女ミリを鈴木杏。二人とも若く、鈴木杏さんのフレッシュな魅力が楽しめま。樹木希林も情報屋として、美味しい見せ場を持って出ています。そして、そして本作を語る上で外せないのが悪役 溝口を演じた岸谷五郎。本当になかなか観ないタイプの悪党です。悪役が強い映画はやっぱりいいですね。私が最高だったのは防御(破片)手榴弾のシーン。ミヤモトの攻撃に気づいた溝口は一瞬の判断で飯田基祐 演じる自分の部下を躊躇なく手榴弾の盾にする所。いやあ外道ですね。さすが龍が如くで真島さんを演じるだけります。キリューチャーン
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  • 山崎監督の好きなものを全部ブチ込んだ感のある本作。俺はこういう映画が観たいんだ!という監督の衝動を実現したように、マトリックスからETからジョンウー作品とどこかで観た作品のエッセンスが満載。でもチープにはならないのが、さすがです。やっぱりSF娯楽作として面白さは、しっかり考えられた脚本にあるのだなあと改めて、感心しました。最近の邦画にはゲンナリする事が多いので、漫画原作ばかりでなく、こういうチャレンジをする邦画は大歓迎ですね。そりゃ、17年も前の映画(!!)なのでアラもありますが、何より娯楽作としての正しい姿があります。


  • というわけで、ミヤモトとミリのデコボコなやりとりも楽しく、バディムービーとしても大変楽しめる本作。日本SF映画の未来の為に、観ておきたい意欲作だと思います。ぜひ未見のかたはどうぞ!

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