観たぞ!『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

 今日ご紹介は007シリーズ、最新作です。ネタバレなしの過去作や原作との考察です。

ネタバレはありません。ご安心を。


鑑賞日:2021年10月2日

◇一言感想ダニエル・クレイグの007サーガ完結。壮大なスケールで送る、愛の物語に感涙。

◇星5つ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(言葉では表せないくらいの素晴らしさ、感無量です!)
  • James Bond、007。作家イアン・フレミングが1953年に生み出した、殺しのライセンスを持つ英国秘密情報部のエージェント。幼き頃、『007オクトパシー』を劇場で観てから、私はすっかり彼の虜になりました。それからの人生、映画シリーズはもちろん、小説も読み漁りグッズも探しまわる、大ファンに。そんな私も長きにわたり待っていた、シリーズ最新作。過去4作にわたって主演のジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグの卒業作ともなっています。コロナ禍、延期延期のスケジュールでしたが、2021年10月、やっと出合う事が出来ました。さあ皆さま、それでは行きますよう!
  • (あらすじ)現役を退き、ジャマイカで穏やかな日々を送っていたジェームズ・ボンド。ある日CIAの旧友フェリックス・ライターから助けを求められる。誘拐された科学者を救うその任務は、想像以上に危険な任務だった。世界に脅威をもたらす新たな悪とは、何か。ボンドの任務が始まる。

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  • いやあ、最高の最高でした。感無量です。数年待っていた甲斐がありました。映画「007シリーズ」は1962年に第1作「ドクター・ノオ」が公開されてから今年で58年。これまでにシリーズ24作品と番外編2作品が製作され全世界で愛され続けるスパイアクション映画の金字塔的シリーズですね。
  • 今作は、「007カジノロワイヤル」で6代目ボンドを就任したダニエル・クレイグのフィナーレ。前作「007スペクター」からの繋がりを持ち、マドレーヌと穏やかに暮らす冒頭から始まります。
  • いやあ、繰り返しになりますが本作は、最高。キャリー・ジョージ・フクナガの演出は静と動のバランスに満ちておりオープニングシークエンスから鳥肌立ちまくり。予告でお馴染みだったバイクジャンプにアストンマーチンDB5!ミニガンで凪倒すとか、もう鳥肌。あー、そういえば。オープニングで言いますとボンドが誰かの墓参りに行くとロクなことになりませんね 笑「007ユア・アイズ・オンリー」のオープニングシークエンスが頭をよぎりました。

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  •  ところで、皆さまの好きな007作品はどれでしょう。私は、観る年代によってベストが変動しますが、近年は「007サンダーボール作戦」です。悪役ラルゴが最高だし、鮫ちゃんいるしね 笑 でも本作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は間違いなく私の好きなボンドベスト5にランクインする出来でございました。

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  • そして、ボンド映画の大きな要素としての悪役。今作はラミ・マレック演じるサフィンが静かなる狂気を持ち、立ちはだかります。さらにエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドを首領とする悪の国際的秘密結社スペクターの残党も。ちなみにスペクターとは「Special Executive for Counter-intelligence, Terrorism, Revenge and Extortion(防諜・テロ・復讐・恐喝のための特別機関)」の頭文字を取ったものなんですよ。そういえば中学生の時に原作で、この字面こじつけを読んで悶絶してた中ニ病だったなあ。今でもか 笑) 余談ですが007はイアンフレミングの後を継ぎ、認定を受けた作家がいろいろな小説を出していますが、ジョン・ガードナーのシリーズも良作で、スペクターも何度も復活。「スペクターの逆襲」という作品では、ブロフェルドの正当後継者がボンドに挑むなど、なかなか楽しめます。
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  • 本作の悪役で言えばもう一人、ダリ・サンペーラ演じる傭兵プリモ、いいですね。癖あって。久しぶりにゾクゾクした存在感の悪人でした。そんな悪役たちもしっかり立っている本作。わたくし、タイトルの『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』から邪推し、公開前は、悪役サフィンは実はドクター・ノオじゃないかと思ってたりしたんですが、これは予想ハズレでした。義手で置物潰すの期待したんですがね、残念。

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「6連発だよそいつは。計算して撃てよ。」by若山 コネリー

  • さてさて。すでにご覧いただいた方も感じるかもしれませんが、本作は過去作へのオマージュもバシバシ。特にシリーズ第6作『女王陛下の007』への敬意が満ち溢れてるなあと。シリーズ中でも「愛」をストレートに描いている共通項はもちろん、Mとの会話シーンでは、同タイトルのスコアが掛かりますし、エンディング曲はルイ・アームストロングの名唱「愛はすべてを越えて」ですしね。加えて、サフィンの本拠地は原作版『007は二度死ぬ』の「死の庭園」の設定からかなりのインスパイアされてます。原作では、ブロフェルドの基地であり、ボンドはここでトレーシーの仇をとりました。この辺の設定もかなりマニアにも嬉しくニヤリとする設定になっています。

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  • 160分の長尺を全く感じさせなかった本作。あー、観終わった後12時間立った今でも、まだビリー・アイリッシュの主題歌をリピートし余韻にひたっています。これは二回目鑑賞確定ですね。


皆さまもぜひ、劇場でダニエルボンドの活躍をお楽しみくださいませ。

JAMES BOND WILL RETURN



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