観たぞ!『クローバーフィールド パラドックス』

今日のご紹介は宇宙で起こる、怖いお話です。

『クローバーフィールド パラドックス』
◇鑑賞日 2018年2月12日
◇評点 星3点☆☆☆ 普通に楽しめます


  • 数多くのSF(Science Fiction)映画のジャンルの中でもとりわけ、宇宙空間での密室劇を題材した映画は緊迫感があります。『ゼロ・グラビティ』しかり、『エイリアン初作』しかり。無限に続く暗黒の宇宙空間の中での孤立。そんな中で(得体の知れないナニカ)に遭遇して何かが起こってしまったら。本作はまさにそんなシチュエーションでのSFスリラー。Netflixオリジナル映画として限定配信の作品です。

画像出展:NETFLIX

  • (あらすじ)J・J・エウブラムス製作による「クローバーフィールド HAKAISHA」「10 クローバーフィールド・レーン」に続く「クローバーフィールド」シリーズの第3弾。エネルギーの枯渇が深刻化した近未来。各国の科学者が国際宇宙ステーションに集まり、エネルギー危機を解決する実験に取り組んでいた。しかし、実験中のある事故により次元のずれが生じ、不可解な現象が次々と発生。恐ろしい現実が起こる。
        
  • JJエイブラムス氏は、私の大大大好きなクリエイターの方で、古くはドラマ『エイリアス二重スパイの女』や『LOST』から最近では『スタートレック』や『スターウォーズ』等も手がけています。トムクルーズが『エイリアス』を観て、JJに『M:i:III』の製作を依頼したのは有名な話ですし、実は『アルマゲドン』の共同脚本も彼でした。天才マルチクリエイターの J Jが手掛ける物語は、本当にどれも秀逸なのですが、たまに地球くらいの大きな風呂敷を広げて、視聴者ごと、はいドーンてブン投げちゃいます。解決策ごと。笑 特にドラマはその傾向があり、私もいつブン投げられるかと気配に怯えながら、頑張って『フリンジ』は全100話 コンプリートしましたよ。フリンジは至福の鑑賞時間を楽しめるドラマでした。
      
それはさておき。

  • 今回の『クローバーフィールド パラドックス』もjjの大風呂敷 クローバーフィールド シリーズの一作です。一作目 『クローバーフィールドHAKAISHA』、二作目『10クローバーフィールドレーン』の前日談が語られます。
  • 国際宇宙ステーションでの量子加速実験。実験事故による、次元のズレによる次々と起こる恐ろしい事象。ネタバレになるので深くは、語りませんが、前半は不気味なSFホラー、後半はパラドックス(並行世界)SFとして楽しめます。クローバーフィールドシリーズの歴史に繋がる布石を、きちんと打ちながら、これ1本でも単独で観れる作品に仕上がっています。 
       
【クローバーフィールド パラドックスより】この人が頑張ります。 作画:310

  • もちろん、シリーズ通しての小ネタも沢山。例えばシリーズを通して存在する謎の企業 タグルアト社。宇宙ステーションの壁面には、同社のロゴがかかり、計画関与をうかがわせますし、例えば宇宙ステーションで粒子加速実験をニュースで批判している学者、マーク・スタンブラー。モニターで一瞬映る彼は『10クローバーフィールド・レーン』に登場したハワード・スタンブラーと同姓!加えて、見た目もそっくりであることから血縁の繋がりが予想できたり。などなど。シリーズ好きならいろいろと、細かい部分を調べたくなる一本です。

残念だったポイントは

クリーチャーの出番不足!

  • 物語的に、予想はいかず斜めを行ってくれるのですが、もっとエイリアンみたいな奴が「キシャーーッ」とか叫びながら艦内を暴れ回ったりすると燃えるんですけど。笑 あと、この手のSFで女性宇宙飛行士が主人公だと、どうしてもステレオタイプなリプリーみたいになるのも気になります。闘う女性宇宙飛行士といえば、こんな感じみたいな。



  • あ、本作のリプリーもとい主人公のエヴァは、かめはめ波を打ちます。(ウソをつけ) いやいや。本当。どう観てもこのシーンはかめはめ波見たいで面白かったです。笑 
    
かめはめ派みたいなシーン

  • Netflixは凄いですね。こんな良質な映画を予算をかけてオリジナルで作るなんて。と言うわけで皆さまも、機会あれば大宇宙ステーション内での息詰まるサスペンスをぜひ、お楽しみ下さい!


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