観たぞ!『ベイビー・ドライバー』

今日ご紹介は、これぞ娯楽映画のお手本!の1本です



『ベイビー・ドライバー』


◇ 鑑賞日/2018年1月3日

◇一言感想 
映像×音楽 、最高のグルーヴ感と良く練られた物語。まさに匠の1本!


◇評点 星4点☆☆☆☆ いい映画に出会えたなぁ

  • 映画好きな人ならば、音楽が上手に使われるその1シーンで心が持っていかれる事は良くある事でしょう。例えばタランティーノの『レザボアドッグス』でLittle Green Bag が流れるオープニング。格好良さに痺れて冒頭から心ごと持っていかれる様なアレです。しかしながら、この映像と音楽の融合に失敗して、安っぽい音楽pvみたいになってしまう作品が沢山あるのも事実です。映像と音楽を狙いすまして、一撃必中で魅せる格好良さは、きっときっと難易度が高いものなんでしょうね。本作『ベイビードライバー』にはそんな心配は無用です。スタートしてからの113分、終始最高のグルーヴ感で良質な物語を疾走していきます。

  • 天才的なドライビング・センスを持つ青年<ベイビー>の恋と葛藤を描いたクライム・アクションである本作。 

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  • 『ホットファズ』などの名監督エドガーライトの匠の技により見事に (映像)×(音楽)の心地よい一体感を産み出しています。エドガーライト監督は本作で音楽に合わせて、物語を創る挑戦をしたそうです。凄いですねぇ。その選曲チョイスのセンスも光ります。ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの曲「ベルボトムズ」の楽曲に合わせて1ダース以上ものクルマを次々と廃車にしてゆくオープニング。ボブ&アールの「ハーレム・シャッフル」と完璧にシンクロした、コーヒーを買いに行くシーン。こんなシーンの連続で、そこには常に映像×音楽の見事な融合があるのです。極めつけはチャンプスの名曲『テキーラ』に合わせての銃撃戦。いやあ、センス良すぎて、ゲラゲラ笑ってしまいましたよ。

  • 主人公の<ベイビー>は凄い運転技術を持ちながらも事故の後遺症で耳鳴りに苦しめられており、常に音楽を聴くことで耳鳴りから逃れているんだけど、このいわばヤング座頭市さんのような役をアンセル・エルゴートが憂いを持って演じます。ところでヤング座頭市って何でしょう?アチキにもわかりません。 笑
【ベイビー・ドライバーより】 隣の人がモアイみてえだ。  作画:310


好きすぎて絵を描いてしまった
黒人さん上手く描けねー 。。モアイみてぇだ

  • 脇を固める俳優陣も豪華です。恋人役のリリー・ジェームズは可愛いいし、ケビン・スペイシー先生 演じるドクは狂気も秘めていて当たり役だと思います。
  • 物語の構成も、上手でテンポ良く飽きず最後まで突っ走ります。素直に「ああこの話をもっと観ていたいなあ」と思った映画です。
  • 唯一、失敗は私が映画館でこの映画を見れなかった事!映画館で観れたのなら間違いなく星5つの名作でしょう。

まだ、未見の方、是非 映像と音楽の至高のグルーヴ感を体験くださいませ。

ところで、ヤング座頭市って何だろ??








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